い す み 鉄 道

          (1) 大原ーー大多喜 15.8K   2006年3月5日(日) 快晴

 今年の冬は寒さがきつく、歩き潰しは全く出来なかったが,また春の青春きっぷのシーズンとなり腕が鳴る、倉敷で止まっている山陽本線歩きなど、いろいろ訪れたい場所はあるが、まずは足慣らしとして、標記区間を訪問した。
 
  大原駅 いすみ201+207
8:28 大原駅を出発、国道465号線を行き、程なく0.3KPのある大原踏切が右手に、ここで線路は左カーブ、外房線から分れる。
8:34 新田川の支流を渡る、鉄橋は右50M、0.6KP地点、外房線新田川鉄橋は右手400Mと離れた。
 この先房総街道踏切、0.85K地点で線路右手に移る、線路は左25M程、低い丘の裾を平行。
8:53 西大原駅着、小さな待合室が国道に背を向けて建ち、最初全く判らず、ホーム片面、1.8KPあり、
旧い集落が隣接。
 この先線路と国道は最大1.5K程も離れ、自分は線路右手に近い農道を進む、周囲は広田。
9:10 南田踏切の脇に至る、2.8K、右手は直ぐ丘、渡らずに、点在する農家伝いに前進、
9:18 踏切で線路左手に、3.24K、周囲は低い丘に囲まれ、谷幅は100M余り。
9:24 R300右カーブが始まる3.71K辺りで道が無くなる、谷幅50M、線路横の草地を行くと小溜池が現れるが、3.8K辺り、この先が小サミットとなり高さ10M程の切通しで、落石検知用の電線が幾重にも張られた短区間は、踏み跡を足早に過ぎ、少々緊張。  

  西大原駅

  上總東駅 いすみ205号
9:31 4.2KPを過ぎる、この手前から西大原で別れた国道が樹木越しに見え始め一安心、、、 
9:36 線路に近付いた国道に入る、4.55K辺り、線路左手はまだ丘裾、右手は狭田を挟み丘まで120M
程、線路は直線となる。
9:45 小さな里に出て、上總東駅着、相対式ホームで交換可、5.2KPあり、丁度入った上り3連は亀戸町民会の貸切で、先刻すれ違った回送観光バス3台が、大原駅で待受けるのだろう。
9:58 出発、チョイ先の踏切で線路右手に移り、程なく落合川を渡る、鉄橋は左50M、5.5KP見える。この先第一大多喜街道踏切でまた左に、5.8K地点。 
10:05 国道465号線に戻る。
10:20 生島踏切を過ぎる、6.7K地点からは線路右手すぐに舗装農道が平行、右手は広田300Mを挟み丘陵が伸びる、段々平地が拡がる、先刻6.3K辺りで小サミットを越えており、線路も直線区間が多い。
新田野駅着、ホーム片面、下り方出外れに7.5KP立つ、駅左手に国道が平行、その先丘陵、ホーム右手は田園地帯が400M程の奥行きで展開。
10:38 出発、線路右手の農道を行く、
10:48 下沢田踏切、8.2KPまで行くと前方に樹林が立ち塞がる。
 この辺りで先刻見た上り3連が回送で引返して来たのを見る。
 樹林沿いに下り、夷隅川も見え出すが橋が無く、国吉駅の真南に当る地点まで行って引返す。 
 
  新田野駅

  国吉駅
11:10 下沢田踏切に戻る、ちょっと行って国道に入る。
11:16 夷隅川を初めて渡る、流れは湾曲して鉄橋は見えず、帰路車内より、90M長、8.5KP地点と確認、渡った先は苅谷という集落、街の雰囲気を持つ大集落だ。 
11:25 国吉駅着、駅舎に夷隅町商工会が入居する合築駅、ホーム相対式、交換可能、8.9KPあり、駅前に軽食喫茶と和食の店が向合う。
 駅北側のみが開け、南側は最大500M程離れた丘陵沿いに、夷隅川がU字形に、駅を遠く囲い込む様に流れる。
11:43 出発、線路左手すぐの小道をちょっと行って465号線に入り、
11:58 消防分署が建つ第三大多喜街道踏切を過ぎる、10KPあり、ここから650M程線路右手の砂利農道も歩き、また国道に戻る、線路は右手台地の裾、やや小高い所を行く。 
   国吉駅
   上総中川駅 12:32 上総中川駅着、片面ホーム、12KP立つ、駅は台地の縁にあり、ホーム右手の台地側に住宅街が、左手はすぐ国道が平行。
12:40 出発、住宅街を少し行き、また国道に。
12:58 増田橋で夷隅川を渡り、大多喜町に入る、鉄橋は右手50M、100M長、帰路車中より13.3KPを確認。 この先大多喜市街に下るが、線路は北側から巻いて行く、14KPの立つ第一森宮踏切まで行ったが、その先14.3~14.6K辺り、 樹林の浅い切通しとなり、国道に引返すしかなかった。
13:18 国道465号線のサミットを10M高の切通しで抜ける、左手の切立った丘上に大多喜女子高が建ち、大多喜城と並び方向感を掴めない訪問客のよき目印となる。
 この先ちょっと下った船子信号で、線路方向に右折、近代的な大型商業店が並ぶなか、国道297号線を500M程、単調な歩きでもあり、そろそろ疲れが出てきた、、、
13:32 第二船子踏切、14.75K地点に至る、この辺り戸建新築住宅が多く、丘を均し住宅団地も造成中。
13:42 線路左手の小道を行き、またまた夷隅川鉄橋の袂に達する、鉄橋は100M長、15.4KPあり、しかし人様の渡る橋が見当たらず、川の右岸沿いの道から、大多喜中学の敷地沿いに700M程戻り、
13:55 国道465号の外廻橋で夷隅川を渡る、あとは観光客について、「房総の小京都」と呼ばれる、往時の姿に復元された民家が並ぶ景観地区も歩き、

14:08 大多喜駅に到着、上下片面ホームが構内踏切を境に千鳥型に向合い、上りホームに16KP、駅舎は下りホームと直結。 

 上り列車まで90分も空き時間があり、近くの日帰り温泉を訪問することにした。
   大多喜駅

    

          大多喜沢山温泉  14:40~15:48在  ¥1,500(大小タオル付)
             (2009年1月、経営不振のため経営主体が変り、休業中)

 この温泉の存在はネットを見て知っていた、しかし入浴料が¥1,500と高く、入浴料に上限を定めている自分にはお呼びでなく、今日は大多喜駅まで歩いたら帰宅する積りだった。それが上り列車が1時間半も無く、市内散策をする体力はもう無いし、それならと時間潰しに行ってみることにした、しかも往路はタクシーを奮発したのだから、自分もかなりいい加減だ、、、 
場所:大多喜駅から約3.7K、つまり駅から大原方に400M、架道橋を潜ったら道なりに800M、神明神社三叉路を左に、県道172号線を約1.5K、南千葉ゴルフ倶楽部入口に至る、しかし温泉はそこには無く、案内板に従いさらに1Kも緩い坂道を下ってやっと到着する。所要55分、往きのタクシーは¥1,380だった。 
建物:その豪華さには驚かされた、まさにバブル時代を象徴する記念館だ、浴室も大理石、大型ガラスを多用、高級観光ホテルも顔負け、また本格的な滝をしつらえ、岩石を惜しげも無く配した広大な露天風呂も素晴しい、そうどこでも見られるものでは無いと思うが、、、
お風呂:典型的な黒湯で5Cも沈んだ物は全く見えない、強いアンモニア臭、石油臭を感ずるが無味、ツルツル感も強く、肌をちょっとこすると垢がポロポロ落ちる、洗い場は9つだけ、サウナ、水風呂など一通り揃っている、ナトリウムー炭酸水素冷鉱泉とあった、良いお湯だと思う。
その他:日曜なのにすいていた、子供連れの家族だったらすぐ1万円近くになっちゃうだろう、、、豪華すぎて自分の趣味では無いが、法人接待ゴルフなどでは充分使えるだろう。料金だけのサービスはしていると思います。





          (2) 大多喜ーー上総中野 10.9K   2012年3月27日(火) 快晴  

  今日は外房線の浪花から御宿間を歩き、房総半島一周の歩き潰しを完了、その足でいすみ鉄道に残っている標記区間も歩きたいものとやって来ました、、、いすみ鉄道は前回訪問からちょうど6年、どの列車にも前回訪問時より明らかに多い乗客が見られ、たまたま配置されたばかりの大型新車:キハ300形も2両、大原車庫で近々のお披露目を待っていたし、同線にも文字通り春が訪れようとしているのを強く感じた。
11:13 大多喜駅を出発、線路は駅出てすぐ大多喜城に至る踏切を過ぎ,,次いで夷隅川を渡る、渡った所が16.3K地点だ。
 しかし線路近くに道は無く、役場前を過ぎ、172号線の御禁止(おとめ)橋で夷隅川を渡る、橋名はお城に近いこの辺りで漁が禁じられたことに由来。 
11:35 街道から逸れ、上の台踏切で田園地帯に出てみる、17.05K、渡った先に5階建の大多喜病院が目立つ。
 左に線路を見ながら進むが300Mしか続かず、その先また鉄橋が控える、172号線に戻され、踏切が
17.4K、鉄橋は17.6Kだった。 

  大多喜駅上りホーム いすみ207+201
11:56 上原T字路で国道465号線に入り、さらに程なく八声三叉路を右折、右手直ぐ下に夷隅川を見ながら線路方向に軌道修正。
 やがてかにとり橋で夷隅川を渡る、線路がすぐ横を行くが、駅をかなり過ぎていて18.5KP立つ、小集落内の小道を駅方向に歩き、
12:12 小谷松駅着、ホーム片面、18.2KPあり、
12:23 出発、同じ道で集落を抜け、465号線に戻り、
12:35 道なりに19KP地点で勝浦街道踏切渡る、この辺り、街道と線路は右手丘陵の裾を行く。
   
  御禁止橋より大多喜城を望む、16.2KP辺り
 それにしてもこの夷隅川の湾曲は凄い、緩い流れが長年の間に泥岩を削り取り、こんな形状をもたらした様だが、谷は深く穿たれ、流れは岸を満たし、戦国時代など敵を防ぐ格好の防護物として役立ったことは容易に理解できるが、今となっては、交通経済上極めて非効率な地形なことは、実際に歩いてみれば、これまたすぐ判ります、、、     小谷松駅
  東総元駅 12:41 東総元駅着、片面ホーム、19.6KPあり、南に100M程離れた夷隅川から瀬音が上がってくる、この辺り珍しく流れが速い。
12:47 出発、さらに465号線を行く、
12:58 街道横に跨線橋があり、高さ7.5M程と結構深い切通しで、線路状況は判らず、帰路20.45K辺りと車中より確認,。
 進むに従い切通しが浅くなり、 
13:09 久我原駅着、片面ホーム、20.9KPあり、周囲は低い丘で住宅は少ない、ホームを出たチョイ先で夷隅川を渡るが、21.1K地点となる。
13:15 出発、297号線に入り久我原橋を渡る、鉄橋は右170M位を行く、なおこの297号線は外房の勝浦に抜ける国道で、先刻小谷松駅の手前でもちょっとだけ世話になった。
13:24 橋を渡って200M程、右手線路方向に進む5M道に入り、21.7K地点の踏切で線路右手に 、この辺りfが久我原の集落らしく、規模はマー大きな方だ、中規模工場も立地。

   久我原駅

   総元駅
13:33 三叉大橋を渡る、左すぐに鉄橋が並び、総元方端に22KP立つ。
 渡った先のT字路で、先刻別れた465号線に戻る。
13:43 総元駅着、久し振りに駅舎があるが、ホームは片面、駅舎の大半は黒原公民館が占める。 
13:52 出発、この先谷が開け、各々谷の両端を行く線路と国道はまた1K程間を置く。
13:58 苗蔵橋で西畑川を渡り、南西に進む道に入る、平沢ダム方面と案内あり。
14:08 戸越踏切を渡る、23.1K地点、たまたま上り2連がやって来て、慌ててシャッターを切る。
 この先線路方向に2車線道が伸びる、右下の丘腹を行く線路は樹林が邪魔して見えない、人家が殆ど無い 寂しい地区だ。
14:33 広畑踏切脇に道なりに出る、24.5KPあり、文字通り丘に囲まれた小広い平坦地で、田んぼがちょっとあり、静まり返った牧歌的な雰囲気が何とも切ない、道の左はすぐ25M高の山崖、この先また段々と山里が開けて来て、

  いすみ202+203(西畑方

   西畑駅
14:38 西畑駅着、片面ホーム、25.2KPあり、駅脇の踏切を渡るのは国道465号線、4階建の西畑小学校が駅のすぐ横に建つ、ホーム左手はすぐ田んぼ, 
男性が1人、田んぼに水を引込む作業中。
14:44 出発、次の上総中野駅まで1.3、線路と465号線はほぼ並んで走るが、線路がやや低い所を進み、その様子は見えない。
 道の両側に住宅が絶えない結構大きな集落を、上り大原行の発車時間が迫るので足早に過ぎ、
15:04 上総中野駅着、発車時間が迫るなか、急いで駅の写真だけ撮り、201号車に乗り込む。 
   上総中野駅

 


   キハ04103  大多喜駅上りホーム  1962.10.27

   キハ0733 大多喜駅下りホーム 1962.10.27